平成30年7月西日本豪雨による土砂崩れによって、登山道及び石仏数体が流失しましたが、地域の方々の尽力により復旧しました。滑りやすく危険なところもありますので、気を付けてご参拝ください。
八本松には四国お遍路になぞらった「八本松八十八石仏めぐり」というものがあります。
そんなに有名ではありませんが、近年多くの方が訪れる様になってきています。この石仏めぐりをもっともっと多くの人に知って頂き、八本松に訪れていただきたいと思い、ご紹介させていただく事にしました。
この八十八石仏の詳しいことは、石仏の会のHPや東広島市発行の「東広島てくてくマップ1番八本松駅編」を見ていただくとよくわかります。
石仏めぐりは、八本松溝迫交差点近くのトレンド書店さん横にある1番石仏から、曾場ヶ場山山頂近くの二十八番を経て、「髪処ふくろう」裏の五十五番、八本松中学校、妙福寺周辺から駅北側周辺、そして菖蒲の前伝説でご紹介した疱瘡神社前の八十八番石仏までを巡拝します。「山コース(1~48)約3時間半」、「里コース(49~88)約2時間」があり半分づつまわることも可能です。山コースはちょっとした登山になりますので、それなりの格好で出かけられた方がいいかもしれません。山に入ると自販機もありませんので飲料も持参してください。里コースも竹やぶや林を通りますので半ズボン、サンダルはお勧めしません。
この石仏めぐりのコースは石仏の会の方々によって整備されていて、春と秋、年2回イベントも開催されています。
山コース、里コース全部周ると約9kmになります。四国お遍路の1400kmに比べたらずいぶんとコンパクトです。体力に自身がある方はチャレンジしてみてください。
マップだけではわかりにくい場所もありますので、道順も説明しつつ紹介したいと思います。
ここでは石仏のご本尊、ご本家である四国の対応するお寺とご本尊・真言を紹介したいと思います。すべてのお参りに般若心経を唱えますが投稿上では省略します。
仏様の種類は大きく分けて4つあります。石仏に彫られた仏様の違いの参考にしてみてください。
如来(にょらい)五種四十五体
お釈迦様が悟りを開いた後の姿で、衣をまとっただけの質素な姿、装飾品はない。ただし大日如来は例外で冠を冠っている。薬師如来以外は持ち物を持っていない。頭の頂上に盛り上がりがある。髪型はぽつぽつと渦巻き状。
釈迦如来 大日如来 阿弥陀如来 薬師如来 大通智勝如来
菩薩(ぼさつ)八種三十九体
お釈迦様が修行中で王子だった頃の姿。冠、首飾り、イヤリングなど装飾品を身に付けた姿。髪型は高く結い上げている。
ただし地蔵菩薩は例外。
聖観世音菩薩 地蔵菩薩 弥勒菩薩 文殊菩薩 千手観音菩薩 十一面観世音菩薩 虚空蔵菩薩 馬頭観世音菩薩
明王(みょうおう)一種三体
如来が姿を変え(化身)人々を救うために必死になっている姿なのですごい形相になっている。如来や菩薩は蓮台に座しているが、明王は岩をはじめ動物などいろいろな物に座している。
不動明王
天部(てんぶ)一体
古代インドの神々が土台となって生まれた。
毘沙門天